2022年4月17日日曜日
5年ほど前に行ったペブルビーチの写真が有ったのでブログへアップします。
丁度お盆過ぎ、現地は良い気候でクーラーの無いナローでも全く問題なし…。
亜熱帯の日本とは全く違いますね。
どこなのか?場所は失念しましたがゴルフ場です。
前を行くのはこの時にお世話に成った現地の友人の67年911S 。
組み上がって間も無かった様ですが凄く調子良くボディーの程度も素晴らしかったですね。
到着すると既に空冷だけで無く見渡す限りのレベルで911…。
ゴルフ場のグリーンの上に車両を乗り入れて置いてますが…。
芝生は大丈夫なんやろか?と疑問でしたがアメリカですからね、遊びの為ならそんな事気にせんのかな?とか思ってたんですが…。
帰国後ゴルフ好きの某社長に聞いたら日本とは芝生の種類が違って現地のはこの程度じゃ芝生には影響無いそうで…。
そらそーですよね。
せっかく手入れした芝生をイベントの度に痛めてたら営業できませんね(笑)
この辺の事情は本当なのか?
僕はゴルフに全く知識無いんで分かりませんが…。
リムの分厚いヘッドライトのは当時からアメリカに有った可能性高いですね。
手前の車両以外にも沢山見ました。
964RS。
日本から渡ったディーラー車みたいです。
現地では日本の車両は一種のブランド的なイメージで、メンテナンスや管理が行き届いた車両の評価を受けてる様です。
この車両の様にMIZWAのステッカーが貼られてるのも一つのステータスなんでしょうね。
今流行ってるのがこう言うレストアして無い荒い車体を絶好調に仕上げる事らしいです。
911R風のテールランプにバンパー。
僕なら我慢出来ずペイントからやり直してしまいますね(笑)
さて、こちらは見事にレストアされて居る67年S。
皆さんご存知、ワイパーが右側停止なのが67年以前の証拠です。
本来67年式まではヘッドレストは付きませんがこの車両には当時のオプションのヘッドレストが装着されてました。
このワインカラーの内装がまた良いですねぇ♬
ステアリングもオリジナル。
この年までホーンパットが後年のナローと違います。
これも67年式Sの特徴的なパーツ。
911で初めて採用されたフックス社の鍛造ホイール。
良くマグだから軽いとか言われますがマグでは無くジュラルミンです。
初めての軽合金ホイールですがこの年式ではホイールアーチの端がリップ程度しか出て無いのでメーカーの基準では4.5Jしか収める余裕が無かった様です。
翌年1968年には同じボディにsに5.5Jのホイールが装着されますがこの68年は前年と外側からの見た目は変わりませんがホイールアーチの内側への折り返しを68年は大幅にカットする事で対処してます。
メーカーの市販車の規定ではタイヤがはみ出さなければOKなのでは無くタイヤからフェンダーまでの隙間が既定の寸法を満たしてる必要が有ります。
例えは冬季にタイヤチェーンを装着した場合やタイヤがバーストしてもフェンダーに接触してはいけません。
そう言う規定を満たす為にフェンダーアーチの折り返しをカットしても5.5Jしか収まらず翌1969年からはホイールベースが伸びた以外にもフェンダーが50㎜膨らんで来ます。
これにより前後6Jのホイールを収める事が可能に成ります。
次はこの日一番嬉しかった車両。
934!
ビックリしました…。
田宮の模型で見たその物…。
昔御殿場に有った車両が売却されてその後某所で保管されてる所で見た事は有りますが…。
あちらはオレンジの単色でやっぱりこのイエーガーカラーに成ってるのとは全くインパクトが違います。
やっぱりこの上向きのファンが凄いですね。
917も気筒数は違えどこれですもんね。
皆さんご存知の様にインタークーラーは水冷式なんで後の911ターボの様に
インタークーラーのコアは載ってませんね。
水冷のクーラントを冷やすラジエターはフロントバンパースカート両端に開いた角型の穴の奥に一機ずつ備えられてます。
スカートセンターの大きな穴はオイルクーラー用。
クロスしたブレースバーがレーシングマシンを物語りますね。
次はSWB好きとして気に成った車両。
67年と思われますがR仕様を目指した様です。
シートもR仕様ですが…。
メーターとドアノブがRでは無いので多分レプリカ。
この頃のレーシングモデルなんで仕様がごっちゃに成ってても不思議では無いので本物やったのかも知れませんね…。
この画像でエンジンフードのヒンジを見ても後から造ったレプリカと思います。
オリジナルはこんな造りしてません。
クォーターのポリカウインドに有るフィンにちゃんと穴が開いてるのも良し。
更にこの右リヤ」フェンダーにオイルカップが飛び出してるのが良いですね。
この車両がレプリカだろうと思うのがここ。
本来このノブはプラスチックの生地なのでこんな色もしてないし穴も開いてません。
しかし1っ点…。
ここが凄い…。
アーリータイプ7Jアロイ。
これ少ないです…。
特徴はここ。
ホイールの後ろ側がノーマル6Jまではここに段が付いてますが7Jアーリーは真っ直ぐ奥に向かって直線的に下ります。
多分表面の加工跡など見てるとどうやら6Jをヘラ絞り加工で広げてる様です。
これはRSRか?と少し興奮しましたがそうでは無く…。
でも良く見たらSTやったと言う…。
道理でツインプラグ」に成ってる筈です(笑)
さて、最後はめちゃめちゃレアな車両をご紹介。
912E!
ナロ時代に69年まで何とか残った物の廃盤に成った4発ポルシェ。
これが後に復活して75年、930時代に突入していた911シリーズの廉価版として登場。
914廃盤と924デビューの間を埋めました。
僕も存在は知ってましたがこの日現物を初めて見ました…。
上の画像に有るように幅広の巨大」なバンパーデコが付いてる所を見ると当時からアメリカに有った車両と思われます。
以上、サンフランシスコ、モントレー・カー・ウィークの画像でした。